冬の余呉湖

2018

 

 

事務所移転に伴って空間に何かアクセントが欲しいと思っていました。

空間自体が狭いので、少しでも広く見せたい、あるいはそう感じるような何か。。。

店舗の設計をする場合、鏡を利用して広がりを錯覚させたりするのだけれど、事務所には少し大げさかな。

今回はパノラマの風景を飾って奥行き感を演出してみようかな。。。

被写体はどんなものが良いか、写真家の親友に相談する。

何かストックしている写真はあるか聞いてみたところ、いくつかあるけどこれといって関連性もないものを飾ってもどうかと。

いっそのこと何処か山の中へでも行って写真を撮ろうかということになり、撮影地を選ぶことになりました。

事務所のコンセプトに合うような自然の風景って。。。

ただただ知らない山奥へ行っても、そこは知らない世界。。。

自分のルーツである滋賀の風景を選んでみました。

場所は余呉湖といって滋賀の北側に位置する湖。

大きな湖ではないので波も少なく、鏡のように景色が写り込むことでも有名。

余呉湖の別名は、

『日本のウユニ湖』

・・・。

いいんじゃないでしょうか。

場所は決定。

撮影日は雪が降る景色を撮れる年末に。

ちょうど良い具合に雪が降るといいのですが。。。

滋賀はなかなかの豪雪地帯で特にこの余呉湖周辺の長浜市は一番雪深いところ。

ところが今年は暖冬ということで前日までほとんど降っていませんでした。

降らなければ其の時は其の時、高を括っていたのですが、幸運にも雪予報。

しかも危険なほどの大雪予報。。。

前日から近くのホテルをとって備えますが、外は猛吹雪。。。

明日大丈夫かな。。。

早朝5時起床。

日の出前の空気の澄んだ写真を目当てに、眠気も吹き飛ぶ寒さの中出発しました。

現地に着くまでも横殴りの猛吹雪。。。

雨男二人の旅はいつも前途多難です。

なんだかんだで現地に着く頃には、雪も落ち着き最良のポイントを探します。

ワカサギ釣りの車たちを尻目に、新雪の中誰も通っていない雪道を進むのは緊張と期待感の連続です。
 

午前6時。

第一撮影スポット。

静けさの中、鳥たちの囀りと風の音、さざ波、

 

それとカメラのシャッター音。。。

 

最高です。。。。。。。号泣。。。

 

もちろん私は今回助手ですが。

人に依頼することの幸せを只々噛みしめておりました。

いくつかスポットを移動しながら、わたくしのアー写(アーティスト写真)も撮って頂き、最高の副産物。

基本ですが、何事も自分の足と時間を使って経験することの大切さを改めて感じた貴重な時間になりました。

今回撮影してくれた山口陽平は大学時代の大親友。

学科は建築学科でしたが、卒業後カメラマンに転身し大阪で活躍しています。

一瞬を切り撮る写真には膨大な時間が凝縮されている。

私たちがデザインしているモノたちにも日々の積み重ねと経験がたくさん詰まっています。

そんな時をデザインできる人になりたいな。。。

 

 

Date : 2018.12.29

Place:Yogoko

Photo:YOUHEI YAMAGUCHI

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